ま(5)



[20] 魔力バッテリー理論

魔女大戦後から提唱され、現在ではほぼ通説となっている理論。

魔女は、自身が魔力を生み出すのではなく、どこからか何かの力を受信し、それを身のうちにて魔力へと変換、魔法として使用していると考える。魔女になりうるかどうかは、この何かの力をプールし変換するバッテリーのようなものが身のうちにあるかどうかだとこの理論は考える。
この何らかの力についてはまだ解明されていないが、おそらくはドローポイントやG.Fのような星の自律エネルギーのようなものではないかと見られている。

魔力継承とは、つまり身のうちに抱えたバッテリーに何らかの力を受信することが出来るようにすることであり、魔力継承後の魔女が命を落とすのは、受信する力を失ったバッテリーが力を求めて暴走するのを止められないからだ、とこの理論は推測する。

魔女イデアへの人体実験により、この理論の正しさが推定されたが、まだまだ研究途中・発展途中の理論である。

[11] 三つ編みの図書委員

可愛らしくて健気な、三つ編みがトレードマークのバラムガーデン図書委員。スコールたちの1歳下である。
名前はミチル・サカモト。ヤマザキ先生やカドワキ先生の出身地と同郷の出身。黒髪黒目で、愛らしい顔立ちをしている。
ゼルのことが好きで、必死に微笑ましいアプローチをしていた。

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ゼルは基本的に恋愛ごとにそれほど鋭くはない故に、彼女とやっと思いを通わしたのは18歳の頃。(友人時代が長々と続いていた)
ゼルがSeeDの中心人物として活躍するのに比し、ミチルはあくまで一般学生としての日々を過ごしていた。SeeD試験も受けず、ガーデン卒業後はバラム大学へと進学する。卒業後はバラムの国会図書館の司書となるが、24歳の結婚と同時に寿退社。その後ゼルとの間に5人の子どもに恵まれる。
5人の出産、子育てを難なくこなしているあたり、実は彼女もSeeDになれる素質はあったのかもしれない。

[7] 魔女管理局

魔女大戦後の世界会議で提唱され、2年の準備期間を経て設立された。本部はエスタに存在し、構成するメンバーは世界各国から派遣された者たち(任期3年)である。
仕事としては、魔女リノアが行う各種災害の救助活動のサポートである。

3局構成になっており、
1局→魔女リノアとともに任務にあたる実働部隊
2局→魔女リノアのスケジュール管理、及び依頼任務の受付・事後処理
3局→魔女リノアの健康管理、魔力研究、魔力検診
をそれぞれ担当している。

[6] 魔女大戦

未来の魔女、アルティミシアからの干渉によって引き起こされた、全世界を巻き込んだ戦い。
バラムガーデンのSeeDによって平定され、エスタ共和国が国際政治の舞台に復活したり、ガルバディア共和国が独裁制から民主制になり、ティンバーが独立したり、様々な国際政治変化のきっかけとなった。

[5] 魔女

古来から存在する、特別な力を継承した女性。創造神ハインの魔法部分が始祖とされているが、あくまで伝承である。
強力な力を持つがゆえに、魔女自体が一般的に忌避されることが多い。よって、何人魔女がいるのか、どこにいるのか、継承はどのようにされるのかなど、殆どは謎のままである。

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魔女になりうるかどうかは、その当人のキャパシティ・相性によって決定される。このキャパシティとは、精神世界において魔力をプールできるバッテリーのようなものが存在しているかどうからしいということが、最近の研究で分かってきた(魔力バッテリー理論)
寿命は一般人と変わらないが、魔力を誰かに継承していない間は、死ぬことが出来ない。

魔女には魔女独自の様々な口伝が存在する。ただ、長い年月が過ぎ去ったために、現代の魔女たちが口伝を真に理解している訳ではない。